街における遊びや暮らしのハブポイント(拠点)として、
地域の魅力を取り入れながら幅広い世代のニーズに応える独自の魅力を持った場所をめざします。
街の賑わい創出の一助となるべく、地域にフォーカスしていく姿勢を表すため、
場所を表す前置詞を地図のピンのアイコンを模したデザインで名称の一部として含めました。
街とつながる店づくり
「熊本城 天守閣で使用されていた屋根瓦」を再利用しています。
昭和35年 天守閣の再建に用いられた瓦は、奈良市や姫路市などの職人により制作されました。
しかし、平成28年の熊本地震により熊本城も被災し、多くの瓦が崩れ落ち破損してしまいました。
その瓦を内装に活用し新しい価値を生み出すとともに、熊本復興への願いをこめています。
環境デザインを通して
わたしたちが出来ること
地域の素材を活かして街とつながるサステナブルな店づくりの一環として、小国町森林組合と連携し、
各フロアのレストスペースには地元の家具作家によるベンチ・スツールを設置しています。
森林組合[J-Forest]とは、山林を所有する森林所有者(林業家)が集まって構成する協同組合です。農家の集まりにより構成される農協[JA]と同様に、組合員が互いに出資して協力し合い、地域の林産業を向上させることを目的として組織されています。構成する森林所有者は組合員と呼ばれます。
全国各地に613の組織が存在し、各地の森林の所有者や行政などと連携、地域に即した森づくりを実践しており、国土の67%を占める森林を通して国土保全を担う最前線ともいえます。その立場から、現場からの声を集めての政策提言も行います。
FLOOR
FILが拠点を置く熊本県・南小国町。 先人がその地に植えた杉は、約250年の時を経て「小国杉」というブランド材へと育ちました。今だからこそできる多種多様な技術と様々な視点から木に向き合い、未来へつなげていきたいという思いからFILの取組みは始まりました。
MASS Series Lounge Chair
-Natural Wood & Silver Frame-
小国杉の無垢材を集成にして背座に用いたリビングチェア。土地を体験し、素材に触れ、その感覚が記憶として形に移されていきます。プロダクトが生まれた環境に敬意を抱き、その環境を切り取って手元に置くアトモスフィアの存在。杉の重量感と対比したフレームの構成が木素材の価値を高めてくれる様な、軽快さを産み自然環境のように風通りの良さを感じさせるプロダクトです。
FLOOR
かける木工舎の”かける”は掛け算のかけるです。
いろんなヒト・モノ・コトと掛け合いながら家具を作りたいという想いを込めました。
森の奥深くにぽつんと佇む工房で、組み継ぎの技を活かした”日々の暮らしを豊かにする家具”を作っています。
森のベンチ
小国郷の森が長い時間をかけて育んだ”小国杉”で作ったベンチです。この木は2022年の春、木こりさんの手によって”どしん”と大地に倒されました。木は山を下りて町の製材所で木材になり、家具職人の手によって家具として生まれ変わります。森に生きていた木が少しずつカタチを変えて家具となり、人々の暮らしのなかに溶け込んでいく。森と人の暮らしを繋ぐ、そんな思いをカタチにしたベンチです。
FLOOR
1979年佐賀県生まれ。大分県在住。
日本中にある樹木「杉」を使い造形活動を行う。
代表作である「スギコダマ」と名付けられた作品は、杉を削り出すことで独自の存在感を現し、人の五感を柔らかく刺激する。
自分という存在を表現するために探し、出会った杉の大木の数々。それは私の作家生活の中で少しずつ、抱えられないほどのスギコダマに姿を変えていきました。同時に杉の大木と向かい合い、削り出した感覚は、杉から与えられたようにも感じています。自分が表現したい感覚と杉から受けた感覚が、私の中で交錯し、融合し、生み出されたものがスギコダマなのです。